AM:PM 野毛

野毛の隠れ家的バー「AM:PM」で過ごす大人の時間

横浜・桜木町駅から歩いてすぐの場所に広がる「野毛」は、戦後の闇市から発展した歴史を持つ、横浜随一の飲み屋街です。昭和の面影を残すレトロな居酒屋から、モダンでおしゃれなダイニング、そして個性豊かなバーまでが軒を連ね、夜な夜な大人たちが集う街として知られています。そんな野毛の一角にひっそりと佇むのが、今回ご紹介するバー「AM:PM」です。

一度訪れると、この店名の意味に納得する方も多いはず。昼から夜、夜から朝へと、人の過ごす時間の移ろいに寄り添うように、ここ「AM:PM」にはそれぞれの時間に合った居心地と楽しみ方があります。

扉を開けると広がる非日常空間

「AM:PM」があるのは、野毛の細い路地を少し入った場所。看板は控えめですが、扉を開けると一気に雰囲気が変わります。外の喧騒が嘘のように静まり、落ち着いた照明とセンスの良いインテリアが出迎えてくれるのです。カウンター席を中心にした店内は、大人がしっとりと過ごすのにぴったりの空間。

初めて訪れる人でも不思議と緊張せず、すっと馴染める温かさがあります。常連さんが多いお店ですが、初来店の人にもフレンドリーに声をかけてくれる雰囲気があり、野毛らしい人情も感じられるのが魅力です。

バーテンダーのセンスが光る一杯

「AM:PM」の大きな魅力は、バーテンダーが作り出す一杯のカクテルです。定番のジントニックやモスコミュールはもちろん、その日の気分や好みに合わせてオリジナルの一杯を作ってくれるのが嬉しいところ。

たとえば「爽やかに飲みたい」と伝えれば、柑橘系を効かせた清涼感あるカクテルを。「しっかりとした味で余韻を楽しみたい」と言えば、ウイスキーをベースにした深みのある一杯を。お酒の知識がなくても、好みをざっくりと伝えるだけで、驚くほどぴったりのドリンクが出てきます。

もちろんウイスキーやジンなど、こだわりのスピリッツも豊富に取り揃えられており、お酒好きにはたまらないラインナップです。

食事メニューも充実

バーというとお酒中心のイメージがありますが、「AM:PM」ではフードメニューも見逃せません。特に人気なのは、自家製のスモークや生ハムなど、お酒との相性を計算し尽くしたおつまみたち。小皿料理も多く、少人数でシェアしながら楽しめるのが嬉しいポイントです。

また、深夜帯に訪れる人にとっては、ちょっとした〆の一品もありがたい存在。バーでいただくシンプルなパスタやサンドイッチは、なぜか格別に感じられます。

時間帯によって変わる「AM」と「PM」

お店の名前のとおり、「AM:PM」では時間帯によって違う表情を見せてくれます。

PM（夜）：仕事終わりに一息つきたい人、仲間と語り合いたい人が集まり、賑わいながらも落ち着いた雰囲気。カクテルやウイスキーを片手に、ゆっくりとした時間を楽しめます。
AM（深夜～朝方）：野毛での二軒目、三軒目として訪れる人も多く、夜更けのリラックスした空気が漂います。店内の照明はより柔らかく、眠る前のひとときに寄り添うような安心感があります。

時間に縛られず、訪れる人がそれぞれのスタイルで過ごせるのが、このお店の魅力のひとつ。まさに「AM:PM」という店名の意味を体現しているといえるでしょう。

野毛の夜を締めくくる一軒に

野毛には数えきれないほどのお店がありますが、「AM:PM」はその中でも特に「また来たい」と思わせる居心地の良さがあります。お酒の美味しさはもちろんのこと、バーテンダーや常連さんとの会話、そして店内に流れる独特の空気感が、忘れられない時間を作ってくれるのです。

初めて野毛を訪れる人にとっても、二軒目・三軒目を探している人にとっても、このお店はきっと心に残る一軒になるはず。観光や出張で横浜に訪れた方にもおすすめできる、隠れ家的なバーです。

まとめ

野毛にある「AM:PM」は、時間を忘れて大人の夜を楽しめる特別な場所です。バーテンダーの手によるこだわりの一杯、気の利いたフード、そして人との心地よい距離感が揃った空間は、まさに野毛らしさと洗練が同居しています。

「どこか落ち着いたバーを探している」「野毛で少し大人の雰囲気を味わいたい」という方には、ぜひ足を運んでほしいお店です。扉を開けた瞬間から、きっとあなたの時間がゆっくりと動き出すはずです。